コンデンサ初期値の設定方法

過渡応答の解析の収束性を改善する方法として、
コンデンサやコイルに初期値電圧、電流を与える方法があります。
今回は、コンデンサの初期値の設定方法について記載します。
 
方法は、
コンデンサノードを決定する
②[SPICE Directive]から以下を設定する
 [.ic V(n002)=2V]
です。
 
コンデンサノードを決定する
まず、回路をインプットする。
 
過度解析の場合、入力したら[Edit Simulation Command]を開き、
[Start external DC supply Voltage at 0V]にチェック。
 
確認したいノードの波形を表示させて、ノードをチェック
 
②[SPICE Directive]から以下を設定する
 
 
下記のように入力して、OKをクリック。
例:[.ic V(n002)=2V]
 
 
ちなみにコマンドの記載方法がわからなかったら、矢印のあたりで右クリックすると、
 
コマンドの構文が確認できるので、入力方法を確認できます。
 
入力完了したら解析を実行。
充電が2Vから開始しているのが確認できます。
ちなみに、初期時電圧が一時的に下がっているのは[Start external DC supply Voltage at 0V]にチェック入れたため。
.icによる初期設定がされていれば[Start external DC supply Voltage at 0V]にチェックは不要ですね。
 
以上です。
 

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電子回路シミュレータ LTspice XVII 「基本操作・回路作成編」: フリーの電子回路シミュレータを使用して解析を行えるよう、初心者にも分かりやすく作成しました。